こんにちは!税理士のきよです。
今日は最近巷で話題になっている2000万円問題についての私見です。
金融審議会での「高齢社会における資産形成・管理」という報告書について世間で騒がれています。
私もこの報告書を読みました。それをふまえ二点の問題点を感じました。
まず一つ目。この報告書の「おわりに」に以下のことが述べられています。
これらの前提に「この報告書が契機の一つとなり、幅広い主体に課題意識等が共通され、各自が「自分ごと」として本テーマを精力的に議論することを期待している。」と結ばれています。
この報告書をたたき台に議論することが大事なのでは…
政府与党は自分たちの方針と異なり国民の不安をいたずらにあおるものだから受理しない。野党は政府与党の方針はでたらめだ!どっちもどっち…
自分たちの方針と異なるなら具体的にどこがどうちがうのが説明すればいいし、野党も2千万円が現実だとするなら、わが党はこの差額をこういう方法で解消していくという対案を示せばいいこと。野党の方々は自民党の上げ足を取るだけで対案を示さないから選挙やるたびに負けていることを深く自戒してほしいものです。
偉い先生方や専門家の方々が多忙の中20回も集まって議論したうえで作成してくれた貴重な意見書なのだからごみ扱いするのはもったいないし、携わってくれた方々に失礼です。
選挙前だから臭いものにはふたをするのではなく、選挙前後関係なく議論すべきは議論すべきで、何でもかんでも先送りしているほど我が国に余裕はないと思うのですが。
もう一つの問題点。これはとても大事なことだと思うのですが、あまり取り上げられていないみたいなので一言。
政府が躍起になってもみ消そうとしている報告書。この報告書作成に携わった委員等の皆様は公正中立に選任され、選任された皆様は政治的に忖度なく、自分たちの専門的知識・見識に基ずいて議論を交わし、報告書まとめている事実です。
この点は政府与党は「政府与党として専門家の方々にいろいろな問題点について意見書をまとめていただくようお願いしていますが、その人選は適任と認められる方々にお願いしてますよ」という点を胸を張って主張をすればいいし、マスコミ等もその点は強調して報道すべきでは。
この報告書を2000万円という金額だけクローズアップし、この大事な点に着目することなくうやむやにしてしまうと、今後政府と違う考えをもった人は委員会等の人選から排除されることになりません?
政府と似たり寄ったりの考えの委員のみがまとめた報告書って意味あるの?政治的に中立で現実を専門的に分析し、問題点を具体的に洗い出し、その解決方法等を提示してくれた報告書こそ政治家等を含め、国民全員が考えるための貴重な資料となると思うのですが。
ちなみに「この報告書は5分で読める」と蓮舫先生はおっしゃってましたが、私は内容を理解しながら読んでたら30分かかりました(;^_^A 代議士の先生おそるべしです。
ではまた!!