こんにちは! 税理士のきよです。
今日で独立開業してちょうど1年経過しました。
この一年を振り返ってみようとおもいます。
独立開業の理由は、経営者という立場になりたかったからです。
会計事務所に勤務された方ならわかると思いますが、ある程度経験を積むと事務所のクライアントのうち数社を割り当てられ、担当として通常業務を任されます。
個人の自営業者や会社の社長といった、言わば経営者を相手に対応することになります。
雇用関係でいうと雇う側と雇われる側の雇われる側の経験しかありませんでした。
雇われる側は、任された仕事をきちんと処理すれば毎月安定した収入が得られます。
雇う側は、収入的に儲かっていれば実入りもいいかもしれませんが、経営がうまくいってないと無報酬、場合によっては自分の財産を持ち出す必要に迫られるという不安定な状況にあります。
仕事も任された仕事をするのではなく、自分で仕事を見つけていかなければなりません。
経営者にならなければ見えない風景があるのではなかろうか、その立場になってはじめて経営者の本当の気持ちを理解することができるのでは。
経営者であるクライアントの本音の部分を自分でも実感できてこそ、クライアントにもっと適切なアドバイスなどができるのでは。
ここは思い切って自分も経営者の立場にならなければならない! そのように思った次第であります。
幸い私の場合は独立に際し、勤めていた事務所からクライアントののれん分けをしていただきました。
全くのゼロからのスタートであったらもう少し躊躇していたと思います。
それでも開業にあたり事務所の設備投資が必要ですから、金融機関からの融資を受けることになりました。
融資の書類を作成したり、事業計画書を作成したりと結構大変な思いをしました。
勤めていた頃はあまり意識してなかった経費概念を身をもって経験させてもらってますし、借入金があるというモヤモヤ感、銀行の残高がじわじわりと少なくなっていくという恐怖感との戦いです。
以前ならクライアントが融資を受けたいとの相談を受けたときは借入先を探したり、融資を受けるために必死に頑張ってあげていたけど、今は、融資を受けた先のことも考えるようになりました。
十分な返済計画を立てられるの?苦し紛れで安易に融資を選択すると後々もっとダメージを受けることになるかも。もし返済の十分な見込みが立たないのであれば現状で分析して、他に有効な方法はないの?
それだけでも成長しているのかな?
独立したら大変なことがたくさんあります。でも独立して良かったとおもってます。
まず、自分の時間は自分で好きなようにできます。また、仕事も選ぶことができます。
仕事を選別できるほど偉い立場にはありませんが、脱税とは言えないものの不当な租税回避(?)みたいな危険な案件、無茶な要求をしてくる人、自分の力量不足で自信をもって対応できないと思われる案件などは、「ごめんなさい」とお断りすることができます。
授業員なら上から「やれ!」と言われたらやらざるを得ないですから。
もちろん引き受けたい以上は、クライアントの期待に応えるべく全力で取り組まなければいけないという責任もあります。
せっかく縁あって依頼してくれたクライアントには、任せて良かったと本当に思ってもらえるよう日々精進、努力していこうと改めて考える今日でした。
アイキャッチ画像は先日地元で行われた「小机城灯篭祭り」の光景です。
こんなかんじで一つ一つの竹で作った灯篭に灯をともしてあります。
これが何千個も並べているのですから、携わった方はご苦労様です。
とても幻想的で感動しました。
ではまた!!