Categories: 経営補助金

補助金・助成金の有効活用

 こんにちは。税理士の三浦清勝です。

 みなさん、連休は充分に楽しめましたか?

 今日は、補助金・助成金についてのお話をしたいと思います。     

 Ⅰ・補助金・助成金とは

 そもそも補助金・助成金って何でしょう? 

 補助金・助成金とは、国や地方自治体などが政策目的の達成を促すために交付する「公的なサポート支援金」です。

 国は働き方改革やAI化、地方自治体は地域の活性化を促進してますよね。

 事業者がそれらをやってみようとしてもお金がかかります。そこで、そのお金を補助してあげようというものです。

  Ⅱ・メリット、デメリット

  何事にも、良いところと悪いところが表裏一体関係にあります。

  補助金・助成金のメリット、デメリットは以下にまとめることができます。

  • 原則として返済は不要です。
  • 申請書の作成段階で、社内整備や資金繰り計画を立てる必要があるので、事業計画の見直しができる。 

  が主なメリットで、デメリットとしては、

  • 申請が必要であり(面倒くさい)、申請しても必ず交付されるとは限らない。
  • 全額交付されないものもあり(自己負担分がある場合もある)、また原則として支払いが先で、後から交付されるケースが多い。

  となります。

  Ⅲ・具体的には

 経済産業省は、起業促進や産業の振興などの目的として「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」…

 厚生労働省は、働き方改革や雇用の促進を促すために「人材確保等支援助成金」「時間外労働等改善助成金」…

 中小企業庁は、今秋に予定されている消費税増税に対応するために「軽減税率対策補助金」

 ちなみに地元の横浜市では、「小規模事業者設備投資助成金」

 等々、さまざまな補助金・助成金制度があります。 受給要件、手続き、申し込み用紙の書式などについては、各省庁や自治体のホームページに詳しく説明されています。

 Ⅳ・まとめ

 事業の運転資金を考えたとき、自己資金の投入、融資などいろいろな方法がありますが、返済が不要という意味で補助金・助成金制度はおおいに助かります。

 申請にあたっては、デメリットでも挙げましたが、先払いが原則のケースが多く、交付を受けるのが後になるため、その間の運転資金を考えておく必要があります。場合によってはつなぎ融資などが必要となるかも。

 起業の場合は、起業するタイミングと交付を受けるタイミングとを検討する必要があります。交付を待って起業しては、起業の絶好のタイミングを逸してしまう可能性があります。

 事業を営んでいると、経営者は目先の仕事に追われがちになります。補助金・助成金を受けるために、今一度、事業の現在の状況・今後どの方向を目指していくのか・そのために今何をする必要があるのか…等々、普段忘れがちになっている事業計画の見直しをすることが大事になります。

 実際に交付を受けなくても、経営の原点に立ち返るのは、それだけでも十分な価値があると思います。

 蛇足ながら、返済不要であることから、融資よりもハードルが高いです。また、不正給付に対しては懲役や罰金、全額返済義務などのペナルティがあります。不正給付は絶対にしないでくださいね。

 では、また。

きよ

 横浜市を中心とした地域密着型の税理士事務所です。  法人設立、資金繰り、節税対策をど、主に法人の税務会計や経営のサポートを応援させていただいてます。  相互信頼のもと、クライアントが気軽に相談することができ、事務所は率直に意見を言うことができる、お互いが共存共栄できることを望んでいらっしゃる方を大歓迎します。    

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