税理士試験直前の過ごし方

その他

こんにちは!税理士のきよです。

税理士試験を受けられる受験生のみなさん。お疲れ様です。

今日は自身の体験から直前期の過ごし方についてお話したいと思います。

いよいよ本番が目の前になり不安や期待(?)など様々な思いでお過ごしでしょう。

私もなんで一年に一度なんだろう? 二度にしてくれたらどれだけ気持ちが楽になるか…

なんて思いながら過ごしていました。

試験直前の健康管理は万全に!!

税理士試験に限らず、受験には心技体が充実していなければなりません。

知識を問われる試験だから、知識の習得は試験開始の瞬間まで怠ってはいけません。

しかし、ここで体を壊したら、一年間の努力が無になってしまいます(-_-;)

まずは睡眠時間の確保を。最低5時間、できれば6時間取りましょう。

ただ寝るだけではなく、体のリズムを試験日当日のスケジュールに合わせましょう。

特に9時開始の科目を受けられる方は、受験会場に30分前に到着する前提から逆算して、朝何時に起き、何時に家を出ていけばいいのかを確認してください。

朝6時に起きないといけない人は12時には寝る。朝7時に起きないといけない人は1時には寝る。

いまさら睡眠時間削ってまで得られる知識の量はたかが知れてます。それよりもスッキリした頭で集中できる状態で直前期を過ごし、当日は技は?かもしれないけど心と体は万全だよという方が良いと思います。

かぜとかで体調が悪かったら、無理せず回復が優先です。

私の実体験です。

試験日の1週間前に歯に違和感があったにもかかわらず、勉強優先で歯医者に行きませんでした。

試験当日、歯が痛くなり、頬が腫れ上がる程でした。

試験では筆記具・電卓・受験票・時計以外はカバンにしまわなければなりません。

試験官に相談し、特別に水で濡らしたタオルの使用を認めてもらいました。

誰が見てもひどい状態が明らかなので、試験官の方も「ダメ!」とは言えなかったんでしょう。

左手で頬をタオルで抑え、右手のみで問題用紙めくって、解答用紙広げ、電卓打ち、記述する…。

ただでさえ時間が足りないのに、そんなことしていたらとても間に合いません。

当然その年は不合格でした。

そうした体験からその後の受験からは体調だけは万全にを肝に銘じました。

みなさんも体調管理だけは徹底的に!!

直前期の勉強はどうしましょう?

計算問題はできれば総合問題を一日一題。仕事しながらの人でも二日に一題は解いた方がいいです。

解答する感覚を維持するためです。その際は新たな問題を解いて不安感を増すより、過去の答練などの解きなおしがいいです。

採点された答練の答案と解きなおしの答案を見くらべ、同じ間違えたところは、なぜ間違えたのかの分析することが大事です。

ケアレスミス?解答するための知識不足? 本番に同じような問題が出たら確実に得点できるようにしっかり分析し対処しておいてください。

理論対策は、とにかく回転です。〇原あるいはT〇Cの理論テキストを使っている方が多いと思いますが、財表・法人・所得・相続などボリュームの多い科目は二日に一回転、消費・地方税などのボリュームの少ない科目は一日に一回転です。

書いている時間はないから、目で追うだけでも。できれば声に出して。

2週間も同じことしていると意外と本番の時覚えているもんですよ。昨日も一昨日もその前の日もここ数日間目にしているから。

寝不足だと目で追っているうちに寝てしまいます。そのためにもスッキリした頭で。

試験本番!!

試験地と受験番号の記入は間違いなく。

ここからは私のやり方です。

「始めてください!」と言われたら、一度ゆっくりと深呼吸。

問題用紙と解答用紙から分量を把握。

問題用紙を最初から目を通し、絶対解けそうな問題に〇、わからない、時間かかりそうな問題には×、半々の問題には△の印をつける。時間配分を決定する。ここまで10分。

問1・問2は問題量にもよりますが、わからない・時間がかかるのは後回しで両方で40分で一通り解答。ここまでで50分経過。残り70分。

問3は〇印をゆっくりでいいから確実に解答。△印、×印(わからない×を除き)の順で解いて50分で解答。残り20分。

一度全体の見直し。10分。残り10分。

理論、計算で後回しにしている×印の問題のうち解答できそうなものをチョイスし、解答する順番を決めて、順番通りにラストスパート!!

ざっとこんな感じです。

体験から勝負は問3だと思います。問3の自己採点45点以上の時は合格してます。

自分では気が付いていないケアレスミスで実は40点くらいなのかもしれません。

でも目安の合格点を60点としている試験だから、問1と問2で20点とれて、合計60点以上をとっているから合格だったんだろうと思ってます。

オリンピックではないので金メダルはいりません。上位10%の入賞狙えばいいのです。

満点も不要です。問題の難易度にもよりますが、60%前後正解していればいいのです。40%位は解答できなくていいのです。ちょっとは気が楽になりませんか?

特に問1・問2が簡単な問題だと満点狙いでついつい時間を使いすぎて、結果、問3に使える時間が少なくなりケアレスミス連発!!

バランスよく解答するために常に時間配分を意識しながら問題を解いていってください。

答案作成の時に心掛けてること

国家試験の試験委員をしたことのある大学の教授にお話をうかがったことがあります。

答案を採点するとき、その答案の向こう側にいる受験者のことを想うそうです。

各自いろんな事情を抱え、いろんな思いを持ちながら受験している。自分の採点でその人たちの人生が変わってしまう。そう考えるととても気が重くなるそうです。

またこんなこと言ってました。本当に合格したいと思っている人の答案はその気迫が答案用紙から伝わるそうです。言葉では説明できないけど、必死度がなんとなく感じられるそうです。

試験委員は学識の高い学者、優秀な官僚、実務実績の豊富な実務家の方が選任されます。

みなさんご多忙の中、何千何万の答案を採点してます。

字はていねいに書きましょう。習字の検定ではないので楷書できれいに書かなくてもいいです。そんな時間もないし。

漢字は大きめ、ひらがなは小さめ、文字と文字の間に気持ち程度でいいからスペースを作り、見やすくする。

「ご多忙のなか、採点の程よろしくお願いします。」という謙虚さと感謝の気持ちを込めて記述することが大切だと思います。

マークシート式ではなく記述式なので、その謙虚さ・感謝の気持ちが先ほどいった言葉では説明できないものとして伝わるのでは?なんて思います。

まとめ

私の場合、試験直前はこんなふうに過ごしていました。

最後に、繰り返しになりますが「感謝の気持ち」が大事です。

受験ができるのは、自分一人だけの努力だけでなく、家族・同僚・友人・仲間いろいろな方のいろいろな応援、サポートがあってのことです。

受験したくても様々な事情で受験できない人もいらっしゃるでしょう。

受験できるだけありがたいことです。そのありがたさに感謝し、悔いのないように頑張ってください。

あとがき

今日はサッカーの試合がテレビであるから、速攻で帰ろう!

ではまた。

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